2026年8月13日

はじめに:レントゲンで「異常なし」と言われたのに、なぜこんなに痛いのか?
栃木県の下野市、小山市、壬生町エリアは、新4号バイパスや国道4号、旧4号などの幹線道路が走り、日頃から通勤や買い物で自動車を頻繁に利用する車社会です。そのため、思わぬ交通事故に巻き込まれてしまう方も少なくありません。
事故の後、救急病院や近くの整形外科でレントゲン検査を受け、医師から「骨には異常がありませんね。様子を見ましょう」と言われて胸を撫で下ろしたものの……。
数日経つと「首が重くて回らない」「腰がジンジンと痛む」「背中や肩に張りがあり、頭痛やだるさが取れない」といった不調に苦しむ方が大勢いらっしゃいます。
「骨に異常がないと言われたのに、なぜ痛みが引かないのだろう?」「自分の痛みを誰も分かってくれないのではないか」と不安や焦りを抱えていませんか?
結論から申し上げますと、「レントゲンで異常がない=怪我をしていない」ではありません。レントゲン画像には映らない筋肉、靭帯、神経、関節包(関節を包む膜)などがダメージを受けているケースが非常に多いのです。これを放置すると、数ヶ月、あるいは数年にわたって慢性的な痛みに悩まされることにもなりかねません。
本記事では、下野市にある「駅東ラッコ整形外科クリニック」の院長(整形外科専門医)が、交通事故後にレントゲンで異常がないのに痛みが続く理由と、適切な外来治療・リハビリの進め方、そして後悔しないための通院の知識を詳しく解説します。
なぜ「レントゲン異常なし」なのに痛みが続くのか?組織の「隠れ損傷」を解説
「レントゲン写真を見せてもらったけれど、確かに骨は折れていなかった。それなのにどうしてこんなに辛いのか?」その疑問にお答えするために、レントゲン検査の特性と、人体に起こっている変化について解説します。
1. レントゲン(X線)は「骨」しか写さない検査である
まず知っていただきたいのは、レントゲン検査は主に「骨の折れ(骨折)やひび、脱臼」を確認するための画像検査であるという点です。
交通事故の強い衝撃を受けた際、ダメージを受けるのは骨だけではありません。首や腰の周りにある「筋肉(筋膜)」「靭帯」「椎間板」「軟骨」「末梢神経」といった組織も大きな引き伸ばされや力学的な負荷を受けます。しかし、これらの柔らかい組織(軟部組織)はレントゲンには写りません。つまり、骨が折れていなくても、筋肉や靭帯が断裂・微細損傷して激しい炎症を起こしている状態が「むちうち(頸椎捻挫・腰椎捻挫)」なのです。
2. 時間差で襲ってくる「炎症」と「筋スパズム(痙攣)」
交通事故の直後は、事故のショックや興奮によって体内でアドレナリンが大量に分泌されています。そのため、直後はあまり痛みを感じず、「大丈夫です」と答えてしまう患者様が少なくありません。
しかし、事故から24時間〜数日経って気持ちが落ち着いてくると、傷ついた筋肉や靭帯の炎症が本格化します。さらに、痛みをかばおうとして周囲の筋肉が異常に緊張(筋スパズム)を起こし、血行不良に陥ることで、さらに強い痛みやコリ感を生み出す悪循環に陥るのです。
3. 自律神経の乱れによる全身症状
首(頸椎)の周りには、自律神経や太い血管が集まっています。むちうちによって頸椎周辺の微細な組織が損傷したり、強い過緊張を起こしたりすると、自律神経のバランスが崩れます。その結果、頭痛、めまい、吐き気、耳鳴り、倦怠感、集中力の低下といった「一見、事故と関係なさそうな全身の不調」が現れることがあります。これもレントゲンには写らない症状の典型例です。
下野市・小山市・壬生町周辺の地域特性と交通事故治療の落とし穴
下野市や隣接する小山市、壬生町にお住まいの方々のライフスタイルを考えると、交通事故後の通院治療には地域特有の問題があります。
車に乗らないと生活できない地域での「首・腰」の負担
この地域では、買い物や毎日の通勤、お子様の送迎など、日常生活で車の運転が欠かせません。しかし、首や腰を痛めている状態で車の運転を続けると、以下のような負荷が常にかかります。
- 目視確認やバック時の「首をひねる動き」で頸椎に激痛が走る
- 運転姿勢(座りっぱなし)により腰椎や背中の筋肉が固まる
- アクセル・ブレーキ操作で腰から下肢への負担が増す
痛みを我慢しながら車を運転し続けることで、急性期の炎症がさらに悪化し、治癒が大幅に遅れる危険性があります。
大病院とクリニック(診療所)の役割分担
事故直後は、救急搬送された総合病院や大病院で精密検査を受けることが一般的です。しかし、大病院は重症の入院患者様や緊急手術を優先する体制になっているため、「骨に異常なし」と診断された後は、待ち時間が非常に長く、定期的なリハビリやきめ細やかな経過観察を受けにくいという側面があります。
そのため、骨折のない「むちうち」や「打撲・捻挫」の治療、日常的なリハビリ通院においては、地域密着型の外来整形外科クリニックに転院・通院することが最もスムーズで回復への近道となります。
外来整形外科クリニックで行う「交通事故リハビリ」の全貌
当院「駅東ラッコ整形外科クリニック」は、栃木県下野市にある外来主体の整形外科クリニックです。入院設備はありませんが、だからこそ「入院するほどではないけれど、仕事や日常の車生活に支障が出ている痛みをどうにかしたい」「外来でしっかりリハビリをして、元の身体を取り戻したい」という患者様の治療に特化しています。
当院で提供している交通事故診療・リハビリのアプローチを具体的にお伝えします。
1. 整形外科専門医による定期的な「診察と評価」
湿布や痛み止めの処方だけで終わらせるのではなく、専門医が定期的にお体を診察します。「関節の動きがどこまで戻っているか」「神経症状(手足のしびれなど)が出ていないか」「どの筋肉が緊張しているか」を細かく評価し、時期に応じた適切な処方やリハビリの指示を出します。
2. 物理療法(機器を用いた消炎・鎮痛・血流改善)
患部の状態に合わせて、医療用機器を用いた物理療法を実施します。
- 消炎鎮痛処置・温熱療法:温熱や光線を用いて患部の深部を温め、血流を促進させて筋肉の緊張を和らげます。
- 牽引療法(必要に応じて):頸椎や腰椎をやさしく引っ張ることで、狭くなった関節の隙間を広げ、神経の圧迫や過緊張を和らげます。
- 低周波・干渉波治療:電気刺激を与えることで筋肉のこわばりをほぐし、痛みの伝達を抑制します。
3. 日常生活指導とホームケアのアドバイス
当院は外来クリニックだからこそ、患者様が「ご自宅や職場、車内でどのように過ごすべきか」という生活指導に力を入れています。
- 運転時の正しいシートポジションやクッションの活用法
- デスクワークや家事の合間にできる安全なストレッチ
- お風呂での温め方や、就寝時の枕の高さの調整
これらを適切に行うことで、通院していない時間の自己治癒力を高めます。
【時期別】交通事故からの回復ロードマップ
交通事故の怪我が治っていく過程には、明確なステップ(段階)があります。焦って無茶な運動をすると逆効果になるため、時期に応じた正しいアプローチが必要です。
ステップ1:急性期(事故直後〜2週間前後)
[身体の状態] 損傷した筋肉や靭帯の炎症がピークの時期。無理に動かすと炎症が広がり、痛みが強くなります。
[治療・ケアの内容]
- 無理なストレッチや激しいマッサージは絶対にNG
- 医師の指示のもと、消炎鎮痛剤(内服薬や湿布)を適切に使用
- 首や腰を固定・保護し、可能な限り安静を保つ
- 痛みが非常に強い場合は患部を冷却(アイシング)する
ステップ2:亜急性期(2週間〜2ヶ月頃)
[身体の状態] 強い激痛や炎症が徐々に落ち着いてくる一方、患部周辺の筋肉がカチコチに固まり、重だるさや可動域の制限(首が回らない等)が出てくる時期。
[治療・ケアの内容]
- 温熱療法を中心に切り替え、血流を改善する
- 痛みの出ない範囲で、少しずつ 首や腰の運動(愛護的な可動域訓練)を始める
- 週に2〜3回程度、定期的に外来通院して物理療法を継続する
ステップ3:慢性期・回復期(2ヶ月〜3ヶ月以降)
[身体の状態] 日常生活の多くの動作ができるようになるものの、雨の日や長時間の運転後などにシクシクとした痛みやコリが残る時期。
[治療・ケアの内容]
- 固まった筋膜や関節の動きを完全に取り戻すためのストレッチと筋力トレーニング
- 仕事や家事、車の運転への本格的な復帰に向けた身体づくり
- 症状の消失(寛解)または「これ以上の回復が見込めない状態(症状固定)」の適切な判断
保険会社から「そろそろ治療を終了(一括対応打ち切り)に」と言われたら?
通院を始めて2〜3ヶ月ほど経過すると、相手方の損害保険会社の担当者から「そろそろ事故からお時間が経ちましたので、治療費のお支払いを終了とさせていただきたいのですが……」という連絡が入ることがあります。
しかし、まだ首や腰に痛みが残っており、車を運転するのも辛い状態であるなら、安易に自分の判断で治療をやめてはいけません。
治療を継続すべきか判断するのは「医師」です
損害保険会社は過去の統計データなどに基づいて打診をしてきますが、患者様の身体の傷つき具合や回復スピードは一人ひとり異なります。治療をまだ続ける必要があるかどうか(医学的必要性)を判断できるのは、保険会社の担当者ではなく、主治医である整形外科医のみです。
もし保険会社から治療終了を打診されたら、まずは当院の医師にご相談ください。定期的な診察データや患部の状態をもとに、「まだ治療とリハビリが必要である」という医学的所見を保険会社にしっかりとお伝えし、必要な通院期間を確保できるようサポートいたします。
交通事故治療に関するよくある質問(Q&A)
下野市、小山市、壬生町エリアの患者様から、当院の受付や診察室でよくいただくご質問にお答えします。
Q1. 事故から数日経ってから痛みが出てきました。今からでも受診できますか?
A. もちろん受診可能です。すぐにお越しください。
交通事故直後は興奮状態で痛みを感じにくく、2〜3日〜1週間ほど経ってから強い首下・腰の痛みや頭痛が現れることは非常に珍しくありません。ただし、事故から受診までに2週間以上の期間が空いてしまうと、保険会社から「その痛みは交通事故との因果関係がないのではないか」と疑われ、自賠責保険が適用できなくなるリスクが高まります。違和感を覚えたら、一日でも早くご受診ください。
Q2. 入院設備がないクリニックでも、交通事故の怪我はきちんと治せますか?
A. はい、十分な治療が可能です。
当院は外来主体の整形外科クリニックです。手術や入院が必要な重度骨折や内臓損傷などを除き、交通事故で最も多い「むちうち」「打撲」「関節の捻挫」などの治療やリハビリは、外来通院で十分にしっかりと行えます。むしろ、大病院のように毎回長時間待つ必要がなく、日常の通院やリハビリ通院をスムーズに続けやすいというメリットがあります。
Q3. 他の病院(総合病院や他の整形外科)から転院することは可能ですか?
A. 可能です。
「遠方の病院に通うのが大変」「待ち時間が長くて仕事帰りに通えない」「もっとしっかりリハビリを受けたい」といった理由で、下野市の当院へ転院される患者様はたくさんいらっしゃいます。転院の際は、保険会社の担当者に「駅東ラッコ整形外科クリニックに通院先を変更します」と電話で伝えるだけで、手続き自体はスムーズに行えます。
Q4. 事故の治療費は自分自身で支払う必要がありますか?
A. 交通事故(相手方がいる事故)の場合、基本的に患者様の自己負担金は0円です。
相手方の任意保険会社が「一括対応」を行う場合、治療費やリハビリ費は保険会社から当院へ直接支払われますので、受付で窓口負担をお支払いいただく必要はありません(※過失割合や自損事故などの状況により異なる場合もありますので、初診時にご確認ください)。
Q5. 小山市や壬生町から車で通いたいのですが、駐車場はありますか?
A. 敷地内に40台分の大型駐車場を完備しております。
当院はJR小金井駅東口から徒歩4分の立地に加え、敷地内にゆったりとした無料駐車場を40台分ご用意しております。小山市や壬生町、野木町、宇都宮市南域などからも、車でスムーズにご来院いただけます。首や腰を痛めている際も、駐車スペースを探すストレスなくお越しいただけます。
Q6. 仕事や家事が忙しく、毎日通うことができません。どのくらいのペースが理想ですか?
A. 患者様のご都合に合わせつつ、週2〜3回程度の通院をお勧めしています。
急性期の激痛がある時期はなるべく間隔を空けずに診察や物理療法を受けていただくのが理想ですが、お仕事やご家庭の都合で難しい場合もご相談ください。継続的なリハビリを行うことが早期回復と適切な保険対応(十分な通院日数の確保)につながりますので、ライフスタイルに合わせた通院ペースをご提案いたします。
まとめ:痛みを我慢せず、早期受診と適切な外来リハビリを
交通事故の被害に遭われた際、レントゲンで「異常なし」と言われると、「自分の気のせいなのかな」「このくらいの痛みなら我慢するしかないのかな」と一人で抱え込んでしまいがちです。
しかし、むちうちや軟部組織の損傷は、初期に正しい診断と治療を受け、段階的なリハビリを行うかどうかが、その後の人生のQOL(生活の質)を大きく左右します。
下野市、小山市、壬生町エリアで交通事故に遭われ、首の痛み、腰の不調、全身のだるさに悩まされている方は、決して放置せず、整形外科専門医のいる当院へご相談ください。外来主体のクリニックとして、一人ひとりの生活に寄り添い、元の元気に動かせるお身体へ戻るまでしっかりサポートいたします。
記述
駅東ラッコ整形外科クリニック
院長 山中 卓哉(整形外科専門医)
栃木県下野市駅東6丁目1-22
JR小金井駅 東口より徒歩4分・駐車場40台完備
☎ 0285-44-6820
