診察にて肩の可動域を確認し、どの方向で痛みが出るかを確認します。
次にレントゲンで肩の石灰化や変形がないかを確認します。
肩の動きが著しく悪い場合はMRIで腱板という肩の筋が痛んでいないかをチェックします。
五十肩・肩周囲炎は画像の検査で診断がつかないので、ほかの肩の病気がなければ五十肩・肩周囲炎とすることが多いです。
肩のお悩み
肩のお悩み

40歳を過ぎると、特にきっかけがなく肩の痛みを生じる方が多くなります。
明確な原因はわかっていませんが、肩の関節が炎症を起こして痛みが生じることを肩周囲炎・五十肩と言います。
五十肩という言葉の起源は、江戸時代の書物『俚言集覧』に「凡、人五十歳ばかりのとき、手腕、関節の痛むことあり、ほど過ぎれば薬せずして癒ゆるものなり、俗にこれを五十腕とも五十肩ともいう」とあり、江戸時代にはすでに五十肩とよばれていたことがわかります(1)。
五十肩は正式な病名ではなく、「さしたる誘引がなく肩痛および肩関節可動域制限をきたしたもののうち、腱板断裂や石灰性腱炎以外のもの」とされます(1)。

診察にて肩の可動域を確認し、どの方向で痛みが出るかを確認します。
次にレントゲンで肩の石灰化や変形がないかを確認します。
肩の動きが著しく悪い場合はMRIで腱板という肩の筋が痛んでいないかをチェックします。
五十肩・肩周囲炎は画像の検査で診断がつかないので、ほかの肩の病気がなければ五十肩・肩周囲炎とすることが多いです。

五十肩(凍結肩)は外傷などの誘因がなく肩の痛みが発生し、その後に肩の動きが制限されます。
一般的に炎症期、拘縮期、回復期という経過をたどります。
炎症期は肩の痛み(安静時や夜間に痛みをともなうことが多い)と肩の動きに制限がある初期の病態で、この時期は局所の安静や消炎鎮痛処置(内服や外用薬、関節内注射など)を行います(1)。
拘縮期になると痛みは軽減してきますが、肩の動きの制限が強くなります(肩が高くならないように当院にてリハビリも可能です)。
回復期には肩の動きが改善していきますが、そこにいたるまでには発症から2年ぐらいかかることもあります(1)。
平均2年という長い期間付き合わなければならない病気ですので、焦らずゆっくり治療していきましょう。
引用・参考
腱板は棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋からなり、肩関節を動かすために大きな役割を担っています。
腱板断裂には外傷性と加齢にともなう変性によるものがあります(図3)。
しかし、腱板断裂は必ずしも症状が出るわけではなく、何らかの誘因や腱板断裂の状態によって症候性になることがあります(1)。

症候性の腱板断裂の症状としては、断裂した腱板が引っかかること(インピンジメント)による痛みや、とくに挙上の途中で痛くなる有痛弧徴候、断裂で起こった関節周囲の炎症による痛みがあります。
また、腱板機能が低下することで、肩関節の筋力低下や挙上障害などが起こります。
五十肩の診察同様、肩の可動域やどのような動きで肩の痛みが出るかをチェックします。
そして、肩の変形がないか石灰化がないかをチェックします。
腱板断裂を疑う方にはエコーやMRI(下の画像)で腱板断裂の有無を確認し、確定診断いたします。


治療としては、初期の段階では炎症による痛みを改善するために局所の安静や消炎鎮痛処置(内服や外用薬、関節内注射など)を行います。
炎症がおさまってきたら、肩関節のストレッチや筋力強化などのリハビリを行います。
適切に治療が行われても症状が改善しない場合には、手術療法を提案します(手術適応の患者さまは提携している病院へ紹介いたします)。
断裂した腱板を再度本来の付着部に縫い付ける腱板修復術や、修復が困難で腱板断裂性関節症まで進行した患者さまに対してはリバース型人工肩関節置換術を行うこともあります。
引用・参考
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